離婚・慰謝料・財産分与

  

少し前に、熟年離婚というドラマがありました。ドラマになるくらい、熟年離婚が増えてきているということです。では、熟年離婚とはどういうことを言うのでしょうか？一般的には、結婚後２０年以上たった夫婦が別れることを熟年離婚といいます。ですから、高齢のカップルが別れることだけをさすのではありません。早くに結婚した人たちであれば、４０代でも熟年離婚というわけですね。

さて、２０年以上も夫婦でいた二人が別れるにはそれだけの理由があるはずです。ところが、夫の側は、まったく寝耳に水という状態なのが熟年離婚の特徴です。もちろん、夫の側からの熟年離婚もありますが、ほとんどが妻の側から言い出すことが多いのです。

夫にとっては、ありきたりの生活が、妻にとっては耐え切れないほどの毎日だったというわけです。妻は、２０年以上もの間、毎日毎日を耐え続け、ついに離婚へと踏み切るわけですね。いったいそこにはどんな背景が隠されているのでしょうか。私の身近でも、
熟年離婚をする人が、何人かいました。その人たちとの会話の中からは、人間として尊重されてこなかったという不満が見え隠れしています。夫の側の言い分も、もちろんあるでしょうが、虐げられた妻たちが声を上げ始めたといえるのではないかと思いました。